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涼しい釧路から網走・阿寒湖へ — 宿を毎晩変えて回る道東4泊5日

作者:HareTabi編集部

涼しい釧路から網走・阿寒湖へ — 宿を毎晩変えて回る道東4泊5日

 9月中旬、避暑をかねて道東へ4泊5日。羽田から釧路に飛び、レンタカーで釧路湿原・屈斜路・網走・阿寒湖と一周して釧路に戻る動線です。

 この旅で一番の発見は、北にあるからといって涼しいとは限らないということでした。釧路は確かに涼しかったのですが、少し内陸に入ると普通に暑い。道東を「避暑地」とひとくくりにしていると、服装を間違えます。

 実際の旅程は HareTabiの公開プラン にあります。

4泊すべて別の宿にした — これが正解でした

 この旅で一番考えたのが宿の配置でした。道東は施設間の距離があるので、拠点を固定すると同じ道を何度も往復することになります。そこで4泊すべて別の宿にしました。

宿 エリア
1泊目 釧路センチュリーキャッスルホテル 釧路市街
2泊目 屈斜路プリンスホテル 屈斜路湖
3泊目 ホテル網走湖荘 網走
4泊目 あかん遊久の里 鶴雅 ウイングス館 阿寒湖

 毎晩宿を変えると荷造りが大変では、と思われるかもしれません。結論から言うと、まったくしんどくありませんでした。

 理由は、移動しながら泊まっていったからです。釧路から屈斜路湖へ、そして網走へ。進んだ先にその日の宿がある形なので、「移動のために移動する」時間が発生しません。それぞれの場所のホテルに車を停めて、そのまま泊まる。非常に効率が良かったです。

 もし拠点を釧路に固定していたら、網走まで往復することになっていました。道東でそれをやると、1日が運転だけで終わります。

 道東を回るなら、宿は毎晩変えることをお勧めします。

1日目 — 夕方着なので、夜景だけ

 羽田16時15分発、釧路17時55分着。到着が夕方なので初日は動けません。宿を釧路市街にして、幣舞橋を見に行くだけの日と割り切りました。

夜の幣舞橋。赤くライトアップされた橋と、釧路川に映る街の灯り

 これが正解でした。夜の釧路がきれいなんです。

 幣舞橋は釧路川の河口にかかる橋で、夕日の名所として知られています。ただ、夜も相当いい。赤くライトアップされた橋と、川面に伸びる街の灯り。対岸には釧路フィッシャーマンズワーフMOOのガラスドームが青く光っています。

 初日に何もできないことを残念に思っていたのですが、夕方着の日は市街地に泊まって夜景を見る、というのは組み方として合理的でした。

2日目 — 地方の施設は、人が少なくて快適

釧路市こども遊学館

釧路市こども遊学館の吹き抜け。曲線を描く回廊が幾層にも重なり、人はまばら

 ここは良かったです。そして何より、人が少ない。

 写真を見ていただくと分かりますが、曲線を描く吹き抜けの空間に、人がぽつぽつとしかいません。都市部の子ども向け施設だと、休日はどこも順番待ちです。地方の施設は、同じ内容でもゆっくり回れる。これは子連れ旅行の大きなメリットだと思います。

 混雑にストレスを感じずに済むので、子どもも親も消耗しません。

 休館日が毎月9日と17日という変則的な設定なので、日程を組むときは確認が要ります。プラネタリウムは10時00分・11時30分・13時30分の3回投影でした。

 観覧料は次の通りです。

展示室のみ 展示室+プラネタリウム
大学生・一般 590円 960円
高校生 240円 380円
小・中学生 120円 220円
未就学児 無料 無料

 小中学生120円です。この価格でこの空間を独り占めに近い状態で使えるのは、かなりお得だと思います。

釧路湿原国立公園

 午後は釧路湿原へ。この日は屈斜路プリンスホテルに泊まりました。食事なしの素泊まりで取っています。

3日目 — 屈斜路から美幌峠を越えて網走へ

 朝一番に渡辺体験牧場へ。屈斜路プリンスホテルから車で20分、開館は9時30分なので、宿を出てすぐ着ける距離でした。

 そのあと美幌峠へ。展望台と道の駅「ぐるっとパノラマ美幌峠」があり、屈斜路湖を見下ろせます。美幌博物館にも立ち寄りました。

 夕方17時に道の駅「メルヘンの丘めまんべつ」、18時にホテル網走湖荘着。この日の宿は2食付きです。

4日目 — 網走は朝が早いので、3施設回れる

 網走は開館時間が早い施設が多く、朝から詰め込めました。

施設 開館
オホーツク流氷館 8:30
博物館 網走監獄 9:00
北海道立オホーツク公園 てんとらんど 10:00

オホーツク流氷館 — 夏に行くべき場所でした

 ここは夏にぴったりの避暑地です。というか、寒すぎました(笑)

 流氷を体感できる部屋があり、9月の外気からいきなり氷点下の世界に入ります。避暑どころの話ではなく、本気で寒い。夏に道東へ行くなら、ここは外さないでください。 暑さに参っているときほど効きます。

 逆に言えば、冬に行くと外も中も寒いので、ありがたみが薄れるかもしれません。夏向きの施設だと思います。

 入館料は大人990円・高校生880円・小中学生770円。5月〜10月は8時30分〜18時(最終入場17時30分)で、無休です。

博物館 網走監獄 — 名前で判断すると損をします

 正直に言うと、行く前は「監獄」という名前から、暗くて重い場所を想像していました。

 まったく違いました。非常にきれいで、緑がいっぱいの場所です。

 広い敷地に歴史的な建物が点在していて、その間を緑が埋めています。散策していて気持ちがいい。名前のイメージだけで候補から外してしまう人がいそうですが、それはもったいないと思います。

 入館料は大人1,500円・高校生1,000円・小中学生750円。9月なら8時30分〜18時の営業です。

北海道立オホーツク公園 てんとらんど

 室内ボールプール「ころころ広場」と、屋外の「冒険の森」があります。全施設10時から。網走の3施設のうち、ここが一番子ども向けです。

 このあと阿寒湖へ移動。美幌博物館から阿寒湖まで車で1時間という距離感でした。宿は「あかん遊久の里 鶴雅 ウイングス館」で2食付き(夕食・朝食ともバイキング)です。

5日目 — 阿寒湖遊覧船と、誰もいない動物園

阿寒湖遊覧船 — 昔ながらの船が、かえって良い

阿寒湖遊覧船から見た湖面。青空と雲が水面に映り込んでいる

 昔ながらの船です。最新の設備があるわけではありません。

 でも、それが良かった。デッキに出ると風と湖が気持ちいい。水面に雲がそのまま映り込みます。設備の新しさではなく、湖の上にいること自体が価値なのだと分かります。

「まりもの阿寒湖」の看板と、湖に伸びる赤い柱の桟橋。奥に雄阿寒岳

 乗り場には「まりもの阿寒湖」の手書き看板があり、赤い柱の桟橋が湖へ伸びています。奥に見えるのが雄阿寒岳です。

 料金は大人2,000円・子ども1,040円で、チュウルイ島のマリモ展示観察センターの入館料が含まれています。所要は約1時間25分(マリモ観測15分を含む)。運航は9時から16時までの定時発で、シーズンは4月中旬〜11月下旬です。

 このほか、阿寒湖アイヌコタン、道の駅 阿寒丹頂の里、釧路市丹頂鶴自然公園にも立ち寄りました。

釧路市動物園 — 帰りの便の前に寄るのが正解

 最終日の最後、飛行機に乗る前に釧路市動物園へ寄りました。

 これが思いのほか良かったです。誰もいなくて、とにかく快適でした。

 平日の午後、しかも地方の動物園。空いているどころの話ではありません。広い園内をほぼ貸し切り状態で歩けます。人混みの中を進む動物園とはまったく別の体験でした。

 入園料は大人(高校生以上)580円、中学生以下は無料。9月なら9時30分〜16時30分(最終入園16時)です。

 釧路18時30分発の便に、問題なく間に合いました。最終日に釧路市動物園を入れて、そのまま空港へという組み方はお勧めできます。

道東を回ってみて

 北にあるからといって、涼しいとは限りません。

 これが一番伝えたいことです。釧路は確かに涼しかった。海沿いで、9月中旬でも快適でした。ところが少し内陸に入ると、普通に暑い。北の位置にあるにもかかわらず、です。

 道東を「避暑地」だと思って薄着だけで行くと、内陸で暑さに、海沿いや流氷館で寒さに、それぞれ困ることになります。脱ぎ着できる服装が正解です。

 動線については、繰り返しになりますが宿を毎晩変えるのが効きました。釧路→屈斜路→網走→阿寒湖→釧路と一方向に流れるので、戻りが一度も発生しません。道東で拠点固定は、運転時間がもったいないです。

 そして、地方の施設は人が少ない。こども遊学館も動物園も、都市部なら順番待ちの内容を待たずに楽しめました。混雑を避けたい子連れには、この点だけでも道東を選ぶ価値があります。